就労移行支援の料金は?実は8割以上が“無料”で使えるって本当?

「就労移行支援って、結局お金かかるの?」
――そう思って、なかなか一歩を踏み出せない人、実はすごく多いんです。
でも、ずばり結論から言います。
就労移行支援は、10人に8人以上が“無料”で使えます。
「えっ、ほんとに?」「どうせ自分は当てはまらないでしょ…」と思ったあなたへ。
大丈夫。この記事では、“どんな人が無料で使えて、どんな人は料金がかかるのか”、そして「実際いくらくらいかかるのか」を、できるだけわかりやすくまとめました。
ポイントは「去年の収入」「結婚してるかどうか」「地域によってちょっと違う」の3つ。
読み終わるころには、「自分の場合はいくらなのか」がきっと見えてきます。
就労移行支援は、収入によって「無料」の人が多い
「え、タダで使えるの?」8割が無料の理由
実は、就労移行支援を利用している人の8割以上が、利用料“0円”で通っています。 これ、かなり驚きじゃないですか?
というのも、就労移行支援の料金は、**「世帯収入」**によって決まるから。 住んでいる地域の自治体が、前年の世帯の合計収入を元に「いくら払うか」を判断してくれるんです。
だから、生活保護を受けていたり、前年に全く働いていなかったりした人は、基本的に“無料”。 「なんだ、意外とハードル低いんだな」と思えたなら、その感覚、正解です。
「世帯収入」って何?どこまでの収入を見るの?
ポイントは、“誰の収入を見るのか”。
- 独身の人:自分の収入だけを見ます。
- 結婚している人:自分と配偶者の収入を合算して見ます。
たとえば、「自分は働いていないけど、夫(妻)がフルタイムで働いている」場合。 これは“世帯収入あり”とみなされるので、無料対象からは外れる可能性もあります。
ここを知らずに「収入ゼロだから無料なはず」と思ってしまうと、あとから「あれっ!?」となりがち。 自分の“世帯”がどう判断されるのか、まずはそこをチェックしましょう。

「お金がかかる人」はどういう人?
こんな場合は料金が発生します
以下の条件に当てはまる場合は、利用料金が発生することがあります。
- 前年にフルタイムで働いていた(年収100万円以上)
- 結婚していて、配偶者の年収が100万円以上
- 途中退職したけど、前年はしっかり働いていた
特に「自分は今無職だから」と思っていても、前年に働いていた実績がある場合は、そこが判断材料になります。 意外と見落としがちなポイントなので要注意。
月の上限が決まっているから安心
「料金がかかる」といっても、青天井に請求されるわけではありません。 ちゃんと月ごとの上限額が決められているので、安心してください。
世帯の年収 | 月の上限金額 |
---|---|
約600万円以下 | 9,300円まで |
約600万円以上 | 37,200円まで |
たとえば「週に1~2日しか通ってない」ような人であれば、実際の支払額はこの上限よりも低くなることがほとんどです。
ちなみに、どこの就労移行支援を利用しても、基本的な利用料の仕組みは全国共通です。 つまり、「高い施設を選ぶと損するかも…?」といった心配は不要です。
なぜなら、料金は個人の収入状況や自治体の判断で決まるため、事業所ごとの違いはほとんどありません。 だからこそ、「料金」よりも「支援内容の質」や「自分に合うかどうか」で選ぶのがおすすめです。
具体的な料金例【3パターンでわかりやすく】
Aさん:0円(結婚していない/収入ゼロ)
前年ずっと働いておらず、生活保護も受けている。→ 利用料金:0円
Bさん:9,300円(独身・年収350万円)
前年はフルタイムで働き、年収350万円だった。→ 利用料金:月9,300円
Cさん:37,200円(配偶者が高収入)
本人は無職だが、配偶者の年収が800万円。→ 利用料金:月37,200円
このように、家庭の状況によって、料金に差が出るんです。
知っておきたい「例外」や「地域差」もある
市町村ごとに違うってほんと?
はい、本当です。 基本的な仕組みは全国共通ですが、実際の負担額や助成制度には、地域ごとの違いがあります。
「自分の市では無料だったけど、引っ越したら違った」という声もちらほら。
迷ったときは、お住まいの自治体の障害福祉課や、支援事業所に直接問い合わせるのが確実です。
- 就労移行支援 manaby(マナビー)
- 在宅訓練にも対応しており、体調やライフスタイルに合わせた学び方が可能。ITスキルやビジネススキルを中心に学べる環境が整っています。
- Neuro Dive(ニューロダイブ)
- AIやデータサイエンスなどの先端ITスキルに特化したプログラムを提供。発達障がいや精神障がいのある方にも対応し、専門性の高い就労支援を行っています。
- ミラトレ(パーソルチャレンジ)
- 一人ひとりに合わせたプログラムで、段階的に働く準備を進められる。全国に拠点があり、企業とのつながりや就職実績も豊富です。
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